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三菱京都病院 名誉院長 吉田 章
三菱京都病院ホームページをご覧いただきありがとうございます。
2008年4月より病院長を辞し、名誉院長を拝命しましたが、これまでどおり外来診療を続けるとともに、今後は人間ドックなど検診部門にも参加して病院の発展に尽くす所存です。病院長在任中は新病院建築にかかわることができ、充実した時期でした。今後はさらに発展してこの地域になくてはならない病院といわれるように、新任の三木真司病院長を補佐し、職員一同協力してサポートしていきます。
昨今、度重なる医療費削減政策、新医師卒後臨床研修制度の開始などによる医療崩壊(実質は医師不足による病院崩壊ですが、地方の自治体病院のみならず都会の中小病院も例外ではなくなりつつあります)、さまざまな原因による救急医療の崩壊に加え、後期高齢者医療制度の開始、市場原理の導入など国民皆保険制度の危機が身近な問題となってきました。少子高齢化社会の到来は以前からわかっていたことですが、わが国の医療制度は財政的な裏づけを怠ってきたためその準備が充分になされているとは言えません。わが国の社会の年齢構成の変化、経済活動の低迷、格差社会の拡大など複雑な要因が絡み合っています。日本の国民皆保険制度はWHOから高く評価されてきましたが、わが国の医療福祉制度は成熟したヨーロッパの先進の高福祉国家に学びながら変革していく必要があると思います。政府の長期ビジョンが市場原理型のアメリカの医療制度を参考にしているのが心配です。安心して老後を送れる社会になるように、患者さんと医療従事者が協力して病気に立ち向かえる社会が来ることを願っています。
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